誰もか安心して自分らしく暮らし続けるために 広がる市民後見人の輪

🙂 「こんにちはーお変わりなかったですか?」穏やかな笑顔とともに、市民後見人の川手俊美さん(59)が市内の特別養護老人ホームで生活するAさんを訪れました。Aさんも月2回訪問する川手さんを笑顔で迎えます。川手さんはAさんや施設職員との会話の中で、Aさんの体調はどうか、心配事や不足品はないか配慮し、Aさんの外出のことなども話題にしながらひと時を過ごします。

伊那市の高齢化率は30%に達し、認知症高齢者も増加しています。障害をお持ちの方も、大規模な施設でなく地域で生活する動きが広がっています。認知症や知的障害・精神障害により判断能力が不十分になった方を法律的に支援する「成年後見制度」が始まって17年。伊那市社会福祉協議会は、郡内8市町村の委託を受けて平成23年4月より「上伊那成年後見センター」を運営し、現在は、郡内に住む60名以上の方の成年後見人等を受任しています。ご本人の思いに寄り添い、ご親族や関係機関と連携しながら、財産管理や生活の見守り・福祉サービス利用や各種契約・手続きの支援をし、生活を支えています後見人等の引き受け手不足が課題となる中、研修を受けた一般市民が「市民後見人」として活躍する動きが広がりつつあります。伊那市社協は平成26年度より市民後見人養成講座を開催し、昨年4月、修了生の川手さんが県内初の市民後見人として家庭裁判所から選任されました。伊那市社協は川手さんが適正に、そして安心して業務を行えるよう「成年後見監督人」としてサポートをしています。

福祉の仕事の経験はなかった川手さん。講座修了後の1年間、伊那市社協の法人後見生活支援員として後見業務の経験を積みました。「Aさんの笑顔を見るとほっとします。Aさんおー人の支援なので業務内容の変化は少ないですが、任されている責任も感じています」と話してくださいました。これからもAさんの人生の伴走者として、生活を見守り続けます。今年5月にはさらに2名の市民後見人が誕生し、誰もが安心して自分らしく暮らし続けることができる地域づくりの輪が、ゆっくりと広がっています。

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